手軽にできることの罠、ここは日本です
ネットショッピングをしていると、とたまに違法商品を見つける。海外サイトなり、国内オークションなり、常にと言って過言でないほど出回っている。誰が見ても違法な商品に罠はない、売る方も買う方も覚悟の上でしょう。
罠なのは、売ることが違法ではなく、買うことも違法でなく、使うことで初めて違法となるややこしい商品があること。もちろん、「使っても大丈夫」と嘘をついて(錯誤含む)売ってはいけない、その売買は民法で無効できる上、売り手も罪に問われる場合がある。ただし、買い手が売り手の嘘や間違いに気付いて初めて売買契約を無効にできるわけであって、ほとんどの場合は売ってたら買うし、買ったら使うよね。
売って良し買って良し使って悪し、そんな三拍子揃わない気持ちの悪い商品と言えば何か?例えば最近、というか結構前から気にしているのが無線商品、特に無線マイク。
電波法というマニアックな法律がある。無線機器を取り扱うための法律で、無線各種免許の規定もかいてある。クルマの免許のような一般的ではないため知らない人がほとんどだけれども、世の無線機器の発達と手軽さに伴ってもう少し注目されても良いと思う。みんなが触れているものと言えば携帯電話やテレビ、wifi機器、リモコン、ラジコンなどなど無線なるものすべてだ。近所の量販店や携帯電話ショップなどで買っている場合は心配ない。
問題はネットショッピング! Amazonやヤフオク、楽天でも日本で使えない商品が特に注意書きもなく出品されている。例で挙げた上記の無線マイクは特に並行輸入品が当てはまる。周波数さえ日本に適合していない一目瞭然にアウトな商品や、たとえ周波数があっていても送信機の出力が大きくて日本で使うと違法な商品ばかり。他国の電波法で周波数と出力がともに日本と一致する国がないどころか、共に被っている部分さえない。売っている商品のカタログを確認すればすぐわかることだが、周波数か出力のどちらかが適合せず、並行輸入の無線マイクはおそらくすべて日本で使うと違法だ。言い切っても良い自信はある。よくオークションで、さも日本で使えるかのように売られている800~820MHzの商品。日本で合法の806~810MHzで使えばいいように思えるが、この周波数帯を合法とする法が許可している出力は日本の倍だ。使えばさらっと捕まる。近所で無線機器を扱う人がいて、違法電波として通報される可能性は十分にある。
無線機器を買うときは日本で使用可能かどうかの確認必須、判断できなければ平行輸入品や技適マークが付いていない商品は買わないことで安心して生活を送れる。まぁ、使ってる本人は違法に気付いてなく、安心して生活を送っているわけだが・・・
買う方の知識が問われる時代。
似非科学もそうだけれど気を付けなはれや!
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