バックアップ VS クラウド

前回に引き続きクラウドのお話し。

「クラウド=バックアップ」と過信している方に悲報と朗報と秘法。


悲報

突然の悲報は、クラウドはバックアップ用途ではない。なぜなら同期である。媒体上分身(以下分身)を変えればクラウド上本体(以下本体)も変わり、分身を消せば本体も消える。クラウドは同期共有を便利にするという使い方以上でも以下でもない。当たり前で、理解しているようで、なのにバックアップ用途という言葉がでてくるのは、あくまでも一時的なバックアップという意味だ。使っていた媒体Aをなくした場合、新しい媒体Bへ分身を入れることにより元通りになる。

さぁ、ここで質問。「こいつ本体と分身を間違えてないか?」って思う人、手~あげて~。手を挙げた人に危険信号。クラウドの考えでは本体はクラウド(ネット)側である。常にクラウド側を正として扱う。でないと共有したり編集したりという作業を多人数で行うという目的が果たせない。誰かが分身を編集中は本体もロックされるのが本当のクラウド。漫画で例えればジョジョの本体とスタンドみたいなもの。

ここで上記悲報が悲報たる理由を説明すると、クラウドをバックアップと過信した錯覚により悲劇がおこるから。媒体Aをなくし、媒体Bへデータ復旧しようと媒体Bをクラウドへつないだとき、クラウドと媒体Bのあれこれ事情により、本体がパーになるということ。たとえば媒体Bのクラウド以外を丁寧に完璧に復旧して最後の仕上げだとクラウドと同期を開始する。おわかりだろうか?空である媒体Bの方がタイムスタンプがあたらしい。クラウドは全消しがナウだと判断して本体を消し始める。お前はもう死んでいる状態突入である。ただしこの例はかなり特殊な事情でないと発生しない。無駄にバックアップ技術が高いのになぜかクラウドファイルのみバックアップしていなかったとう特例。おそらくバックアップ先の容量が小さかったんでしょうね。クラウドをバックアップと思い込んでしまった哀れな末路です。が、エラーや何かの偶然が本体パーにしてしまう事情は誰にでも起こりうる。

そもそも、人為的ミスで分身を上書きしたり消したりしたときに、本体にもミスが反映される時点で、バックアップではない。


朗報

みなさん朗報です。朗報はあなたが上記悲報をしったことです。ちゃんとバックアップをすればいいんです。しつこいですがクラウドはバックアップではないんです。バックアップはストレージにしましょう。媒体Aが本体となりストレージが分身となる。本体の指示でしか分身は動けない。オフラインだとSDカードや外付けハードディスクなど、オンラインだとサーバーをレンタルすれば良い。本体による分身の圧倒的上書き、これこそがバックアップ。


秘法

教えたくない秘法です。うそです。知って損はしません、ぜひ読んでください。ストレージに差分だけバックアップする方法って意外と簡単。有料ソフトなんていらない。オンオフラインともに無料で十分優良。

まずはオフラインのバックアップに使える便利なコマンド。XP時代は別途インストールしないといけないコマンドだったけれど、いまはたしか標準で使える。その名はrobocopy。なんとなくかわいい名前だと思うのは俺だけかもしれないけれど、このかわいい名前のコマンド中身はとってもクール。差分を勝手に判断して高速バックアップをしてくれる。使い方はとても簡単。バッチファイル数行で終わる。例えば俺を例にするなら

@echo off

robocopy /mir "C:\Users\fourlegs\OneDrive" "G:\fourlegs\OneDrive_bk" /w:3 /r:1

robocopy /mir "C:\Users\fourlegs\GoogleDrive" "G:\fourlegs\GoogleDrive_bk" /w:10 /r:1 

robocopy /mir "C:\Users\fourlegs\Music\iTunes\iTunes Media" "G:\fourlegs\music\iTunes_bk" 

robocopy /mir "C:\Users\fourlegs\Pictures" "G:\fourlegs\pictures_bk" 

PAUSE

これのバックアップ元と先を自分のパスにかえてテキストファイルに書き込んで、拡張子をbatにかえるだけでバックアップコマンド完成。コマンドオプションは他にもあるので各自ググってね。あとは気の向いた時にこのバッチファイルをダブルクリックするだけ。

オンラインバックアップでレンタルサーバーを使うならおすすめはWinSCP。暗号化に対応していて普通のFTPでは得られない安心感がある。ただし、暗号化通信使いたいならサーバーも暗号化通信対応のところ選ばないといけないけどね。

技術があがればVPSなどをクラウドとストレージを兼ねた扱いかたをする方法もあるし、お金があるならバックアップ自体誰かに頼もう。



それではまたこたつでみかんでも食べながら会いましょう、またねっ!



四本足の日記

自由きままに。

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